HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)のすすめ
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、子宮頸がんをはじめとする一部のがんや尖圭コンジローマなどの原因となるウイルスです。
HPVワクチンは、子宮頸がんの主な原因となる型の感染を予防し、将来のがんリスクを下げることが期待できるワクチンです。
HPVとは?なぜワクチンが必要?
HPVはとても一般的なウイルスで、性の経験がある人の多くが生涯で一度は感染するとされます。多くは自然に排除されますが、一部が持続感染し、子宮頸部の前がん病変を経て子宮頸がんにつながることがあります。
HPVワクチンで期待できる効果
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子宮頸がんの原因となるHPV感染の予防
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子宮頸部の前がん病変(高度異形成など)リスクの低下
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(ワクチンの種類により)尖圭コンジローマなどの予防
※ワクチンは「すでに感染しているHPVを治す」ものではありません。
※ワクチンを受けても 子宮頸がん検診は必要です(定期的な検診が大切です)。
接種の対象と公費(日本の制度)
定期接種(公費)
春日井市では、小学校6年~高校1年相当の女子が定期接種の対象です。
キャッチアップ接種・経過措置(該当する方)
キャッチアップ接種自体の「1回目」は終了していますが、
2022年4月~2025年3月末までに1回以上接種した方は、条件を満たす場合に 2026年3月末まで公費で残り(2・3回目)を完了できる経過措置があります。
ワクチンの種類と接種回数(2回/3回)
公費で受けられるHPVワクチンは複数あり、**9価(シルガード9)**も公費対象になっています。
接種回数は、開始年齢などで 2回接種または 3回接種になります。
9価(シルガード9)の一般的なスケジュール
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15歳未満で接種開始:条件を満たせば 2回接種(例:1回目→少なくとも5か月以上あけて2回目)
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15歳以上で接種開始:3回接種(医師の案内に従って所定の間隔で)
※接種間隔の詳細はワクチンや年齢で異なります。来院時に最適なスケジュールをご案内します。
いつ打つのがよい?(おすすめのタイミング)
HPVに感染する前の接種が最も効果が期待できるため、定期接種の対象年齢での接種がすすめられます。
一方で、対象年齢を過ぎた方でも状況により接種を検討できる場合があります(自費になることがあります)。
副反応と安全性について
HPVワクチンは、他のワクチンと同様に副反応が起こることがあります。
よくみられるもの(例)
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接種部位の痛み・腫れ・赤み
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発熱、だるさ、頭痛 など
接種後の注意
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接種後は院内でしばらく休んでから帰宅します(気分不良・立ちくらみ等に備えます)
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気になる症状がある場合は早めにご相談ください
厚労省も、HPVワクチンに関する情報提供(リーフレット、相談窓口等)を整備しています。
よくある質問(FAQ)
Q. HPVワクチンを打てば、子宮頸がん検診は不要ですか?
不要にはなりません。ワクチンで防げない型もあるため、検診は引き続き重要です。
Q. 9価(シルガード9)は公費で受けられますか?
定期接種などの条件を満たす場合、公費の対象になります(自治体の運用により手続きが必要なことがあります)。
Q. キャッチアップの残りを公費で打てる期限は?
条件を満たす方は 2026年3月末までに完了を検討してください。
Q. 男性もHPVワクチンを打てますか?
日本産科婦人科学会はHPVワクチンの普及に努めており、男性接種についても議論・要望があります。
(公費化の状況や取り扱いは自治体・医療機関で異なるため、希望があればご相談ください。)
当院での接種の流れ
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予約(完全予約制になります。WEBか電話で予約をお願いします。)
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予診(接種歴の確認・体調確認・説明)
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接種(接種後は院内でしばらく待機)
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次回接種の予約(2回目/3回目)
予約・相談
「対象年齢か分からない」「接種歴があいまい」「いつまでに打てばいい?」など、まずはお気軽にご相談ください。
(母子手帳や接種記録が分かるものがあるとスムーズです)

