不妊症
不妊症とは、避妊をせずに1年間以上、妊娠を希望して性生活を続けているにもかかわらず、妊娠に至らない状態をいいます。
決して珍しいことではなく、カップルの約5〜6組に1組が不妊の悩みを抱えていると言われています。
「まだ大丈夫かな」「もう少し様子を見よう」と思われがちですが、年齢や体の状態によっては、早めの相談が大切な場合もあります。
不妊症の原因
不妊の原因は、女性側・男性側・両方・原因不明などさまざまです。
女性側の主な原因
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排卵のトラブル(排卵しない、排卵のタイミングが不規則)
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卵管の異常(卵管が詰まっている、通過しにくい)
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子宮の異常(子宮筋腫、子宮内膜症など)
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加齢による卵子の質の変化 等
男性側の主な原因
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精子の数が少ない
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精子の運動率が低い
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精子の形に異常が多い
原因がはっきりしない場合も
検査を行っても明確な原因が見つからない「原因不明不妊」もあります。
その場合でも、適切な治療により妊娠に至るケースは少なくありません。
不妊症の検査について
不妊症の検査は、体に大きな負担をかけずに段階的に行います。
女性の主な検査
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超音波検査(子宮・卵巣の状態)
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ホルモン検査(血液検査)
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排卵の確認
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卵管の通過性検査
男性の主な検査
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精液検査
※必要な検査は年齢や状況により異なります。
不妊症の治療について
治療は、原因・年齢・希望に合わせて選択します。
「いきなり高度な治療をする」わけではなく、無理のないステップで進めていきます。
一般不妊治療
- 必要な場合は排卵誘発
- タイミング指導→ 詳しくみる
- 人工授精 → 詳しく見る
生殖補助医療
- 体外受精・顕微授精(専門施設と連携)
受診の目安
次のような場合は、早めの受診をおすすめします。
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妊娠を希望して1年以上たっても妊娠しない
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月経不順・無月経がある
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強い月経痛がある
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35歳以上で妊娠を希望している
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「相談だけ」でも問題ありません。
当院の不妊診療の特徴
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産婦人科専門医による丁寧な診察
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わかりやすい説明を重視
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必要に応じて専門施設と連携
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不妊で悩まれている方へ
不妊の悩みは、一人で抱え込む必要はありません。
正しい情報を知り、今の体の状態を確認することが、次の一歩につながります。
どうぞお気軽にご相談ください。
当院で行う不妊検査
・血液検査:各種ホルモン検査(卵胞刺激ホルモン、黄体刺激ホルモン、プロラクチン、エストロゲン、プロゲステロン、AMH(アンチミュラー管ホルモン)、甲状腺ホルモン)、血糖値、抗精子抗体、風しん抗体検査等必要に応じて行います。
・基礎体温のチェック(婦人科用体温計で、アプリなどに記録しましょう。グラフで見せていただきたいです。)
・超音波検査(子宮筋腫や腺筋症の有無、子宮内膜の厚さのチェック。卵巣の腫瘍の有無、卵胞の大きさのチェック)
・感染症検査(クラミジア、痳病検査など)
・子宮頸がん検査
・フーナーテスト(頸管粘液中を精子が元気に移動できるか)
・卵管造影検査(当院にレントゲン設備が無いので連携先の市民病院で行います。通水検査は当院で行うことができます。甲状腺機能の悪い方や、日中都合が悪くて市民病院に受診できない方は自費になりますが、当院でヨードを使わない超音波で造影する卵管通過検査を行うことがあります。)
・精液検査

精子は顕微鏡で観察すると、かなり動いていなかったり、動いていてもその場からあまり動かなかったりするものも多いです。妊娠に重要なのは高速で直進する精子がよいと考えられており、その割合も自動で計測できます。
またこの器械独自の指標で妊娠に向けたいわゆる精子の元気さの度合いがわかります。
分析項目
・精子濃度-CONC
・運動性-MOTILITY
・高速前進運動精子の割合-RAPID(a)
・低速前進運動精子の割合-SLAW(b)
・非前進運動精子の割合-NONPROG.(c)
・不動精子の割合-IMMOT.(d)
・形態正常な精子の割合-N.MORPH
・運動性を示す精子の濃度-MSC
・高速前進運動精子の濃度-PMSC(a)
・低速前進運動精子の濃度-PMSC(b)
・機能正常な精子の濃度-FSC
・平均精子速度-VELOCITY
・精子自動性指数-SMI

